A.S.ニイルが私に語りかけてくれた⁉[f:id:zosanzosan:20200225021053j:plain]

夢いっぱいで教師になって

小・中・高と、私自身は学生生活を結構楽しんでいました。それほど縛られることもなく、自分の好きなことをし、中高も自分が好きでスポーツの部活に入ってました。肝心の大学で学びたいことが学べなくてがっかりしたものの、授業以外の活動やバイトなどから社会のことを学んだ・・・つもりでした。

でも、後から思うと学校生活外のこと、ほとんど知らないまま教師になってしまってたんですよね。(学校しか知らなかったから教師になろうと思った、のかも・・・)

はじめて担任したクラス40人のうち、1/4が母子家庭、父子家庭でした。そこから始まって、万引き、恐喝、家出、暴走族・・・それまで私が知らない世界でした。でも子どもたちはかわいくて、私は張り切っていました。体育祭で応援団やりたいというヤンキーな子たちに、生徒総会で提案するよう取り組み、彼らは団長になって頑張ってくれたりしました。楽しかったけど、1年目から3年間のうちに、次々とたくさんの疑問符が出てきました。指導が必要だと思われる子についても、ありきたりの、実はなんもわかってない私の感覚では、いくら一生懸命話をしても通じないな、と思うことも度々でした。

そんな中、ニイルの学校など海外には全く違うタイプの教育があることを知り(実は国内にもあったのでしょうが)、世間知らずだったことを自覚してしまった私は、そんな学校を実際見に行きたくなりました。

どんな指導法がいいのか、探し続けて

フリースクール、オータニティブスクール、パブリックスクール、シュタイナースクール、とにかく行けるところに見学に行き、時にはしばらく滞在させて頂きました。床の上にシュラフで寝たり、時にはハンモックで寝たりしながら。それぞれにユニークで、自分たちに合った方法を子どもとまわりの大人が一緒に模索していました。

学校がどこもお休みの夏休みには、直前に滞在していたフリースクールで勧められて、シュタイナー学校の教員養成サマーセミナーに参加させてもらうことに。その時はまだシュタイナー教育が何かもよく知らなかったけど、ウェットペインティングとかオイリュトミーとか、ペンタトニックミュージックとか何やら目新しい学びがいっぱいで、ワクワクしながら受講しました。

でもたかだか一か月足らずの講習で、シュタイナー教育で教えられるほどのものが身につくわけもありません。改めて「私には取り柄がないなあ」と自覚するに至り、自分に何ができるか探し続けていました。自分探しの旅だったんだと思います。

ニイルのお墓参りに行って

アメリカからまわりはじめ、イギリスに渡り、旅の終盤でいよいよニイルのサマーヒルを訪問しました。その時は一週間、乗れなくなったバンを改造したみたいなゲストルーム⁉に寝泊まりしました。その頃、日本人の生徒さんは多かったです。ゆったりとした空間で皆思い思いに過ごしていました。ミーティングでは、本当に6歳くらいの子が年長の子や大人の中で堂々と発言していて、大人や年長者が意見を言っても全然威圧的ではなくて、面白かったです。子どもたちはちゃんと尊重されれば、すごい力を発揮できるものなんだな、その力は生まれてくるんだな、ってことを、「見せられた~!」って感じ。

そこで、では私には何ができるんだろう?私はどうすればいいんだろう?
そう思いながら、ふらふらとニイルのお墓まで歩いていきました。
そこで!なんと!!声が聞こえてきたのです!!!
「子どもたちに任せればいいんだよ」と。

”ハッ”としました。ニイルが教えてくれたの?
でも、それなら私にもできる。
もしかしたら、何にもできない私だからこそできる!
そして、たくさんの学校で、子どもの力を見せてもらった私だからできるかも!!
そう思えたのです。

オープンハウス”ゆう”をはじめて

帰ってきて山の麓に一軒家を借りて、とりあえず開放し始めました。
ぽつりぽつりと訪ねてくる子ども、親子があり、話をしたり、遊んだり、お散歩したりとしているうちに、だんだん人が増えてきて、子ども同士、子どもと大人、大人同士親同士などそれぞれで過ごし始めました。昼夜逆転で夕方からきて夜な夜な過ごす人とか、家出してくる人もいたりして(とんでもないですね💦今だから言えることかな)、年中無休24時間営業みたいになっていきました。それぞれ勝手に過ごしてくれるようになってからは、私は日中仕事して、休みの日と夕方から夜な夜な皆さんとお付き合いしていました。一緒にご飯食べて話しして、たまにどこかへ遊びに行って、くらいです。あ、勉強したいという人とは個人的に時間を作ってました。NHK学園のプリントを何人かでやっているとことも見たことはあります。そんな中で、皆元気でした。人によってはうるさいくらい💦そのうち、ちょっと面白い⁉大人たちも集ってきたりもしました。
こんなところは合わない、と見学に来て来なくなった人もいます。
そうこうしながら、それぞれに皆、自分の道を見つけて歩んでいってました。
ほんとにここで私はなんも指導みたいなことはしてませんでした。
とにかく一緒に過ごすのが楽しくて、一番楽しんでいたのではないかと。
ご飯はよく作ってたかな。

”指導”とか”支援”とか

”指導”とか”支援”とかいうのがなんだか私はわからなくなってきています。
今は特別”支援”学校にいるんだけど、ここにいる子どもたちへの”支援”っていったい何なんだろう、どうしたら適切な支援となるんだろう、と自問自答する毎日です。

普通の公立学校の子ども達も、特別支援学校の子ども達も、それぞれに素晴らしい力を持っていて、それが尊重されて発揮される場・機会を提供できたらいいんだろうな~、とは思うんだけど、、、

障がいを持っている人たちを”ぷかぷかさん”と呼び、養護学校の教員時代から、今はNPO法人ぷかぷかの代表として、ありのままの彼ら彼女らと一緒に楽しく過ごされている高崎さん。日々の活動、地域の皆さんとのパン教室・「表現の市場」などの多彩な活動についてのお話を是非伺いたかった、ところなのですが

延期になってしまいました。次の機会を心待ちにします。
今は、コロナウィルス感染症の被害が拡がらずに終息に向かうことを祈るばかりです。

【2/29㈯、大名クロスガーデンでの高崎明さんとの時間について】

検討しました結果、

障がいのある人も、持病等お持ちな方も、高齢な方も、仕事柄配慮が必要な方も、皆が安心してごちゃまぜに集える時期に、改めて高崎さん(できれば来て下さる筈だったピアニストの方にも🎵)に来て頂だきましょう🍀
そしてのびのびとワークショップも楽しみましょう!

ということになりました。

今週末開催できなくなったのは大変残念ですが、これも又色々と考える学びの機会になったととらえて、、、

参加を検討して下さっていた方々、予定に入れていて下さっていた方々、今回は大変申し訳ありません。
又是非ご案内させて頂きますので、どうぞ宜しくお願いします🙇‍♀️⤵️
 
下記、ぷかぷかの高崎さんよりの投稿です。

www.pukapuka.or.jp


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